楽しみにしていた映画を観に六本木へ、良かったですね〜、おもしろかった!
「ブラッククランズマン」
スパイクリー怒ってました。でも自分のオリジナルな作品の色をしっかり出すところは出してます。そんな印象。
実際にこんな事件がアメリカであったとは知らなかった。どうでも良いんだけどね。あの国が幸せになろうが地獄に落ちようが、別に。。
でもまあ日本は51番目の州だから本土アメリカ社会についての関心は持ち続けてます。
トランプ大統領になってから、こういった白人至上主義や人種差別をテーマに扱った米国発の映画がみられるのはあの国の歪みを反映しての事なのでしょう。この前見たビールストリートもそうだし、サバービコンも同じテーマだった。
ひと月前ですかね。
ニュージーランドのテロ事件が起きたのは。もう忘れ去られようとしてるけど。KKKの気持ち悪いアホのおっさんがモスクで銃乱射して罪なきイスラム教徒を殺害した事件。トランプ大統領はそれについて白人至上主義は関係ないってさらっとコメントをし、トルコのエルドアン首相はすぐに報復だ!って怒りまくってました。あの二人何かを象徴してます。
当のニュージーランドのアーダーン首相はこの事件に対し自動小銃の所持禁止の措置をすぐにとり、この事件について静かに語った、
以下、
「男はこのテロ行為を通じて色々なことを手に入れようとした。そのひとつが、悪名だ。だからこそ、私は今後一切、この男の名前を口にしない」
「皆さんは、大勢の命を奪った男の名前ではなく、命を失った大勢の人たちの名前を語ってください。男はテロリストで、犯罪者で、過激派だ。私が言及するとき、あの男は無名のままで終る」
大国アメリカとトルコのリーダーの態度に比べ、アーダーン首相の方がリーダーとしての正しい振る舞い方をしてるのは自明なんですよね。未だに銃規制できない米。
この映画はKKKについての話だったけど、そういった白人至上主義団体はトランプ大統領になってから増え続けてるらしいです。
白い頭巾をかぶって顔を隠し馬に乗って銃を打ちまくって、十字架を燃やして奇声をあげる弱く可哀想な人たち。顔を隠してる時点で終わってます。その弱さ。自分とは違う他者を否定し、他人への興味やそこから学ぶ意思を諦めた小さく弱い人たち。何が白人至上主義なんだろうね。そんな弱っちい小さな人たち。
人類の起源なんてアフリカ発だなんてことは生物学上常識なはずなのに、そんな事も受け入れられないバカなんでしょうね。アメリカの地方に住む福音派とかいわれる人たちは本気でこんな人達がウヨウヨいるんでしょうかね。
怖いです。日本人に生まれてホントに良かった。でもなー。日本は日本で、。
日本の映画はマンガの実写か恋愛モノか、良くて不治の病を扱うくらいが関の山で貧しい家族の問題なんかやったら吊るし上げられるし。
それに比べてアメリカや海外は世の中で問題となってる事実に真摯に向き合い作品として残し人々から賞賛を受けている。
貧困問題といえば、イギリスの「私はダニエルブレイク」という作品がパルムドール受賞した事を万引き家族をdisるネット民は知ってんのかな。
そんな事を考え込んでしまったこの映画の感想です。