ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

カギを持って生まれてこい

夜、帰りの電車に乗っていた。 金曜日の夜はいつも混んでいて、今日も満員とまではいかないが、そこそこのラッシュぶりだった。

立っていると九段下の駅で前の席がちょうどあいたので座っていた。

次の飯田橋の駅で、結構な数の乗客が乗り込んできて、 自分の前にそのうちの一人の女性が入ってきた。 のだけれど、 何に使うのか?首からかけた鍵の束が何かを主張してるように不自然で、家の鍵なのかなんなのか、10本くらいジャラジャラさげてるんですよね。

服装はクリーム色のブラウスに茶色のチェック地の古くさいスカートをはいていて、使い込んだビニールのバッグを下げている。あまりパッとしない女のひと。

視線の真ん中にその女性の腹部があって、どうやらおなかのはり出した妊婦さんらしく、これは席をゆずってあげないととおもい立ち上がろうとするまえに その女性の表情がみえて、、、

なんか、50歳くらいのおばさんなんですよね。高齢出産にしては年齢がいきすぎているようで、妊婦さん!? ではないかもなあ。。

おなかが大きくなる病気ならそれはそれで、大事にした方がいいと思いつつ、「どうぞ」って声をかけるわけでもなく、さりげなく次の駅で降りるふりをして 席をゆずってあげました。 そのおばさんはその席に座ったんだけれども。

不思議なんですよね。角度を変えてみると30代くらいにもみえたりして。。

妊婦さんだとしたら、 おなかの中に眠る命は、 男の子なのか、女の子なのか、いやいや、感性が豊かすぎる不思議なおかまちゃんかもしれんけどね、 自分も40年も生きてきたわけだけど、そんな人生っていいもんでもなくて、うれしいことよりしんどいいことの方がおおくて、 原因とか結果とかで説明できることより、まったく説明のつかないことの方が多くて、 ほとんどの人がなんか悩んでてね。オレもその一人やけどね。

だからその人生の意味を解けるような鍵をもってこの世に生まれてきてくれたらおれも救われるかもしれんなあって思ったっていう、 なんか、今日はまとまりのつかない自己評価50点くらいの話ですよ。