ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

永遠に0

あまり本を読まない友達が、比較的読書家のボクにこの本を えらく薦めるので読んでみました。

「永遠の0」っていう作品です。

太平洋戦争時のある零戦パイロットの話です。 この本の作者はバラエティ番組の放送作家から小説家になった作家で、 今回初めて彼の作品を読んでみたのですが、その内容にかなりこたえました。 主人公の零戦パイロットは実在しない人物でその存在はもちろんフィクションなんだけれど、 そのときに起こっていた事態や軍司令部の面々はノンフィクションスタイルで描かれており 多少の脚色はあったとしてもその表現がリアルですごみ、みたいなものを感じてしまいます。

あの戦争について書かれた本はいろいろ読むのですが、 この本も共通して訴えていることがあり、 大本営、つまり「軍」の無能ぶりなありさま。なんですよね。

己の保身、出世、点数稼ぎのために 人命を虫けら以下とも考えない態度で、次々とバカで無謀すぎる作戦を立てては たくさんの若者や一般市民の命さへも奪いさっていったということ。 対米空軍との激戦地となった、 ラバウル、ガタルカナル、グァム、沖縄の作戦のなかで生き延びていった ある天才パイロットと彼と共に戦った戦友たちの証言を中心にすえ、物語は展開していきます。

読んでると、なんかハラが立ってくるんですよね。。 無茶苦茶すぎて、 軍が、 その大本営とやらが、、です。 それはないやろ〜、っていうことがたくさん出てくるんですよね。 特攻もその一つで、 どこのバカが思いついたのか人間魚雷の回天や桜花作戦などもそれに連なる非人間的な作戦です。 そのためにたくさんの若者たちが命を奪われてるなんて、、、

でも、こういう事態って今の、 現在の政府のなかでも起きているんだろうなってふと思ったりもします。 アホな官僚のことなんですけどね、 つまり、あの戦争のときの軍と今の政府って似てるような気がするんです。

少子化とか、年金とか、借金1,000兆のことについてとか あいつら、なんも手を打ってないですよね。 そのくせまた馬鹿みたいにまた借金するつもりらしいけど。。

それでまたこっちが、こっちがそのツケを払わされるのかよ〜〜 みたいなことを、想像してしまいます。

何回同じことをくりかえすんやろうね。

このままじゃ、また敗戦みたいなことを繰り返すことになるんやろうかいな? なんて思うてしまう。 そんな本でした。

興味ある方は映画化もされるようなので見てみたらいかがでしょうか。 でも映画と原作はかなりイメージが違ったりもするので やはり原作読んだ方がいいかもしれませんね。

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