ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

野島伸司しかみない

99年に「世紀末の詩」っていうドラマがあって それほど人気はなかったけど、当時としてはタイムリーな題名で、竹野内豊山崎努が主演で ストーリーは毎回一話完結で、内容はなんていうかとても説明がしにくいのですが、

世紀末に人類は滅びることを信じる主人公の二人とそれに関わっていくさまざまな人々や出来事を軸にしながら 愛とか命とかそんな普遍的なことを語る話で、

毎週めちゃくちゃ楽しみで大好きなドラマでした。

その前後の同じ時期くらいに 「この世の果て」っていうドラマがあって、これは愛をテーマにしたドラマだったのですが 鈴木保奈美三上博史豊川悦司横山めぐみ、っていう錚々たるメンバーで テーマ曲が当時死んでしまったばかりの尾崎豊の曲だったりして それで、またこれがものすごく暗い話で、貧困とか事故とか病気とか暴力とかそういうのが延々と続く不幸な話なんだけど これも毎週めちゃくちゃ楽しみでビデオに録画して何度もみてました。

いまでもTSUTAYAで借りて見るほどです。

「高校教師」「一つ屋根の下」「101回目のプロポーズ」「愛という名のもとに」 「聖者の行進」「未成年」・・・ 今あげたのはすべて野島伸司脚本のドラマなんですけどね。。

ここ数年は野島伸司作品のドラマが放送されないのでどうしたのかな??って思ってたところに

「明日、ママがいない」 が登場ですよ。

野島さん 実際に脚本を書いてるのではなく脚本監修という形で関わってるようです。 もちろん毎週見てます。 で、いろいろと批判がでてるみたいですけど、時代なんでしょうかね?! 「高校教師」のときのあのセンセーショナルな内容のほうがよっぽど問題ありって騒ぐ人たちが出てきそうなんですけど 視聴率はうなぎのぼりでみんなワクワクしながらみてたはずなんです。当時は。

PTAとかの批判があったけど人気があったのでそのままの世界を突っ走ってなんか力強い感じで終わっていきました。。

あのころはよかったです。とおもいます。

それでですね しかし、そんなに本気であのドラマを見て、放送をやめてほしいって困ってる人ってほんの何人かしかいないんじゃないのかな? 大体はその回りにいる人たちが騒ぎ立てて話が大きくなってるのは予想がつくのですが それだったら見なかったらいいじゃん!っておもうんですけど、 そうもいかんのかね。 あと枠っていうか、ドラマの設定が気に入らないからなんでしょうか。。。 児童養護施設にいる子どもたちがいて、 その子たちの置かれている状況が現実と違いすぎるってことに批判する人たちは 腹を立ててる様子なのですが。。。

野島さんの作品の場合 そこはですね、設定はさほど重要ではないんですよね。

そこを知って欲しいです。 まえも「聖者の行進」っていうドラマがあって、知的障害者が働く工場が舞台のドラマだったんだけど 当時もスポンサーが降りたりして物議をかもした内容でした。 でもそこは設定だけのことでそこからの展開がすごいんですよね。。

見ればわかるとしか言えないのですが。。

一番好きな「この世の果て」なんか、あんなもん問題だらけだし、 目が見えないひきこもりの妹や、 将来を嘱望されたピアニストの恋人が麻薬に溺れて廃人になっていったり、 植物人間の父親とそれを愛し続ける母親とかがでてくるんですけど そこはやはり重要ではないんですよね。

つまりなんというか、 希望をかたるのです。 どんなにひどい状況でも、かなしい立場にいる人にも必ず希望があるってことを言うんです。 よね。

そこがいいんです。 彼のドラマは一貫してそれがあるんです。 ものすごく暗い状況だからこそ、希望の光りがより眩しく神々しい物に見えてくる っていう仕掛けが用意されているのです。。 それをみてほしいんですけどね〜〜 なんかへんに作り変えてほしくないんですよね。。

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6105547

 

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