ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

ばあちゃん

火葬場で「お前も食え」みたいな空気になったので、その前にお斎と一緒に飲んでいたビールの酔いの力をかりつつ、長箸でつまんだ遺骨を口に入れました。少し噛んでみるとそれは口の中ですぐに粉々になり、砂みたいに細かい粒子にくだけ、舌の上や、歯のあいだにザリザリと細かく散らばっていった。
さっきまで激しく泣いていた母親もなんとなくうながされつつ、親戚の叔父から「食っておけ」って言われたので、彼女もちいさなひとかけらを口に入れ、なんとも言いがたい面持ちで噛まずにそのまま飲み込んでいた。ように見えた。

先週の月曜日の夕方に祖母が亡くなり、少しの間佐世保に帰ってました。
享年101歳、あと4日で102歳になれたのに、、
といういつも丈夫で風邪一つひかない、元気なばあちゃんらしい大往生でした。
眠るように、少しほほえみながら逝ってしまったという話を弟から聞いて、とてもうれしく思いました。

元気だったばあちゃんは、ボクに話しかけるときは、必ずボクのあだ名を最後にやさしく添えるように言いました。

「今日は風がきもちいいね、まぼ」
「たくさんたべなさい、まぼ」
「いつも感謝の気持ちを忘れずにね、、、まぼ」

語尾に自分の名前を語りかけられると、言葉の意味が心に沁み入るような気がしたものです。

https://www.youtube.com/watch?v=wRcDeEZsdL8

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