ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

心霊特集ロケ

夏なので。。
まじで怖かった。。という話です。

今日も長いよ(°_°)

もう20年前ほど前の話です。
バラエティ番組のADをやってたとき。
夏になると毎年恒例のワイドショー心霊特集のコーナーロケをやっておりました。

関西の心霊スポットって大阪より京都に集まっていて、
幕末期の浪人の霊がさまよってる、
とか、
戦国時代の武士のお化けがでるとか、
足のない忍者が夜中にトンネルの中を超高速で走ってるとか、
そういうネタには事欠かないんですよね。京都って。。
実際そうなんでしょうね、いや、それがホントかどうかは別として。
京が都であった時代には
たくさんの名もない命がその地で落とされたということは想像ができます。
歴史上の人物よりも、その歴史の中で不遇な死を遂げた人たちの方が数としては圧倒的で
華やかな都のイメージの反面、血塗られた土地の歴史がそこにはあるのです、京都。

「深泥池 ーみどろがいけー」という心霊スポットがありましてね、
とても有名な話で
タクシーの後部座席にのったある女性がその池にさしかかったとき
「ここで降ろしてください」と言い。車を止めて運転手が振り返るとそこには誰もいなくて
シートが水でびっしょり濡れていた、。
という
あの有名な話。
その現場が深泥が池なんですけどね。

そこで夜中の2時くらいにロケをしてました。

レポーターは婆羅門(バラモン)さん。
大阪の霊媒師の怪しげなおばちゃんがなんですけどね。
大阪では当時結構人気があった人で、関西版の宜保愛子的な存在の女性でした。
その人が婆羅門コスプレ。下のリンクをクリックしたらその強烈な画像が見れるのですが。。
その格好で、
「あ〜ここにいますね。」
「どんな霊ですか?」
「女の子です、のどが渇いたって泣いてます。白いワンピースの女の子です」
とか言ってるのを撮影するわけです。
ホントに見えてんのかな?とかボクは全く霊感がないので疑ってたりもしたのですが。
婆羅門がそう言うから。って事で、彼女の言葉を追っていくわけです。

それで、深泥が池で撮影してたときに
「あ〜いますね。」
「どんな霊ですか?」
「ここにも、、白い、若い、ちょんまげみたいな変わった髪型の、男性がたくさん見えます。。。」
死に装束を着た処刑される落ち武者をなんとなく想像してたのですが。。

そのとき。

遠くの方から、大きな音が聞こえてきました。。
ブーンブーン。パラパラ。
グォーン!グォーン!パララパラララパララララ
ゴッドファーザーのテーマです・・・。
あれ?

あの、、
暴走族ですね。全員白い特攻服を着た20人くらいの暴走族の兄ちゃんが来ちゃったんですよね〜。。
いや〜参ったで!
婆羅門、間違ってはないけど、霊じゃなかったで。
白くて変わった髪型だけど、
白い特攻服のリーゼントのお兄ちゃんだったね。。

でもそんな爆音で来られたらやっぱり怖いわけですよ。
別の意味で。
大勢の暴走族にたった5人ほどのロケ隊が囲まれて。。
「なにしてるん?」
「フジテレビ?」
「いつ放送すんの?」
「芸能人きてるの?」
“パラパラパラ、ブオーンブオーン

矢継ぎ早に質問されながら、リーゼントの歯の抜けたアホそうな兄ちゃんが
紅いライトにあおられヘラヘラ笑ってるさまが、
なんか可愛くもあり、やっぱり怖かったりもします。

しかし、こんな大騒ぎになるとロケなんかできないし、結構撮り終わってはいたのですが、
もう数カットほど欲しくもあり、早く立ち去ってくれないかな〜暴走族、迷惑だよ〜なんて思ってると。

婆羅門のおばちゃんがスッと前に出て。
「@+%&’”=$「〜(#”>?ブツブツ。。」
なんて、なんかお経のような念仏めいたような言葉をとなえ出しました。
暴走族もその空気にのまれた様子で、しばしの沈黙の後。
「ええええええええええええ〜いッ!」って
婆羅門超デカい声で言い放ちました。
畳みかけるように。
「おにいちゃんら、この場所ほんまにやばいで、悪霊がウヨウヨ彷徨っとる。
はよあっち行かんと取り憑かれるよ〜、ウチ等はお祓いしてるから大丈夫なんやけどな〜、な〜〜〜!」
って脅すと、暴走族の兄ちゃんたちザワザワしてきます。
そして
ホントにタイミング良くパトロール中のパトカーがこの騒ぎを聞きつけてやってきてくれて。
暴走族はようやく退散してくれた。。という話です。

あ〜怖かった。あれはほんまに怖かった。。ドキドキしたわ。。
しかし婆羅門さん、元気にしとるんかな〜。。
彼女の独り言ががときどき面白くて
「あたし、細木数子みたいになりたいねん」
って言ってたのが結構オモロかったな〜www