ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

土偶キャプテンハーロックなおばさん

まあ、おれが悪いんですけどね。。

今日は仕事の都合でいつもより1時間ほど早めに会社にいかないとならなくて いつもの電車にのっていつもの駅で乗り換えるとき 気持ちがちょっと焦ってて、ダーって駆け込み乗車をしてしまいました。

駅員さんごめんなさい。ボクが悪いんです。 その車両が満員電車でもなく、少し余裕があったのまではよかったのですが、、 僕が駆け込んだ車両は、女性専用車両だったんですよね。。

朝早い時間帯は女性車両になってるんです。

ぼくはそれを知らなくて。。いや、知ってたんですけど必死だったもんで、、 気づいたときにはドアは閉まってしまい、電車は発車してしまいまいました。

ボクが悪いんです。

当たり前なのですが、女性車両は見事に女性ばかりです。 なんか、こんなこと思ったらダメなんでしょうが、幸せな気分になりました。 いいにおいがします。朝の女の人のにおいはいいんですよね。 なんだか、、 あ。それはいわないでおきます。 なんだかとてもカラフルで、甘い匂いがします。

そういうことにしておきます。 センスのいい春ものの薄手のコートを着た女性。

この春から就職したばかりなのか、初々しいスーツ姿の女の人。 通学途中のまだ眠気が残る、あどけない表情の女の子。 彼女たちはボクがその車両に走り込んできたとき、 一瞬。

ボクに、なにかの異物を排除するような冷たくて固い視線が集まったのだけれど、 そんな状況はよくあることなのか、一瞬固くなった空気はうやむやに澱みながら それぞれがそれぞれに、読書をしたり、スマホをいじったり、再びもの思いにふけるように、 自分に集中していたそれぞれの視線はボクをゆっくりと解放してくれました。

でも、、 ひとつだけ、なんか執拗に重たくて強い視線がまだ残っていたんですよね。

その方向をおそるおそる見てみたら、ひとりのおばさんが、ものすごい顔でボクを見ています。 スゴいんです。その視線が、、 今にも、 「キャー、不潔!痴漢よッ!!チカン!!! この人、捕まえてくださ~い!」的な、様子なんです。

ズーーーーっと見てるんです。ボクのことを。

なんか、それがとてもつらくなってきて、 しばらく下を向いてたんですが、顔を上げてみると、、 まだ見てるんです。 さっきと同じ表情で。。 なんか、「土偶」みたいなんです。 そのおばさんが、ですね。 着てる服も個性的というか、 なんだか。 キャプテンハーロックの襟の高いコートみたいな変な服を着てるんです。

土偶」がキャプテンハーロックの格好でボクをニラんでいるんですよね。

それに、今日はものすごく晴天なのに、傘を持ってるんですよね。。

オレンジ色の傘です。 なんやこいつ。。おばはん、今日はごっつ晴れとるで、、、 まあ、ボクが悪いんですけどね。。 でも、オレはその「土偶」に対して1ミリの感情もないし、 どう転んでも、何も起きない、起きるはずはないのに、 ずっと見てるんです。

まだ見てます。

それで、 やっと駅に着きました。 ボクはすぐに降りました。

フーッと息をついて、改札に向かって早足で歩きだしました。 電車はしばらく停車したあと走りだし、 ボクを追い越していくのですが、 その土偶が電車の中からまだオレを見てました。

なんなんでしょうかね。。。

まあ、ぼくが悪いんですけどね。。

 

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