ごぶごぶごぶの日記

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映画「ファウンダー」レビュー

foundの意味は「見つける」以外に「創設する」という意味もあるのね、英語の勉強になるわ。。 founderは創業者ってことで、今日はマクドナルドの創業者を描いた映画を観てきました。 マイケル・キートン主演。好きな俳優さんです。彼に対し、裏トム・ハンクス的なイメージを勝手にもってて、 昔はバットマン演ってたりしたのだけど、少しずつ二の線から三の線。から三味線的なキレイに落ちていくカーブを描くその遍歴に哀愁を感じるんですよね。
いまや胡散臭い役をやらせたらこの人の右に出る人はいないよな、、。なんて思っています。
へー、マクドナルドってこうやってできたんだ。。ってマックポテトMといつものストロングゼロのロング缶を飲みながら観ました。
マクドナルドのホントの創業者、マクドナルド兄弟のまえにレイコックというシェイクミキサーのイケてない営業マンが現れ、 その経営システムに惚れ込んで会社を乗っ取り、フランチャイズ化して大成功をおさめるという話。
マクドナルドの知られざる真実をみたようで、アメリカってなんでもありなんだな、スゲーな、。オレ争いごと嫌いだからムリやわ〜。。
でも待てよ。
これってなんだかヒーロー列伝っぽく描かれてるようだが、そこに何かしらの違和感を感じてしまう。だって乗っ取り屋の話だからね。
そのもんやりとした違和感の理由を考えてたら、多分こういう結論がでてしまった。
以下、、
アメリカの資本主義経済の病理。ビジネスの究極なまでの効率化、合理化追求の狭間で押しつぶされる個人と、ものづくりへの職人のプライド。
マクドナルド兄弟を葬ったのはアメリカ型資本主義の構造的問題であり、決してレイコックにその全てを背負わせるべきではないのではないのか? っていう疑問が描かれていないから。なのだろう。
そこまでの描写がこの映画の中でひとつの投げかけとして表現されていたとしいたら、作品にももっと深みが出て、角川シネマとかではなくピカデリーやtohoで上映できるメジャーな映画になれてたのかもな、、。
でもマイケルキートンにはそんな映画には出て欲しくないし、なんて中途半端でまとまりのつかない意見がよぎってくるのでした。
まあ、でも寝ないで最後まで観れたので面白い映画でした。

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