ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

今日の日記

今日は休みがとれたので東京中をいろいろ歩いてみ
ようと思いました。
中野から新宿までは定期が使えるのでそれ以外は全部歩きで移動しました。
皇居の一般公開を見てみたかったのでひたすら新宿通りを東に歩き半蔵門をめざします。
皇居の坂下門から乾門までの南北のルートが一般公開
されてるので、新宿から四谷、半蔵門まで歩き、
坂をおりて三宅坂、さらに下って法務省の建物を
見たあたりで農林水産省のオニギリが日本一うまいと
いう話を思い出して、ちょっと食べたくなってきたの
で、井伊直弼桜田門外の変でおなじみの桜田門
官庁街へと右に曲がりました。
 
左手に東京高等裁判所、右手に外務省を過ぎ向かい側
農水省が入る合同庁舎の中にそのおにぎり屋はあり
ました。入り口を入ると駅の改札機みたいなのがあり
、その向こうにおにぎり屋があるのですが、
Suicaでパスできるわけもないので、その場であたふた
してたら係員の女性が
「パスはお持ちでしょうか?」って聞いてきます。
「いや、ぼくはただ農水省の美味しいオニギリを食べ
たいだけなんです。そうなんです。はい。」
とか、もごもご言ってると、
「入り口を出て、壁沿いに歩いていただければ小窓が
あるのでそこから注文してください。」
と案内されました。
なんだよ先に言ってくれよー、って思いながらドライブ
スルーみたいな小窓を開けて、
シャケオニギリワン!って言ってあげましたよ。
味はまあまあでした。ウマいはウマいけど、、ただのオニギリなのでね、そこまでは。。

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念願の農水省オニギリをゲットして皇居に引き返して
ると、再び高等裁判所の建物の前を通ります。
そうだ、、今日平日だし、裁判傍聴できるやん、
よしゃ裁判傍聴したろう。今日は暇やし、
傍聴してみよう。と思い立ったところでで裁判所に
入り、今日の演目。。じゃないや、
本日開かれる裁判の内容表を見てると、ストーカー
被害にあった人の裁判とか、覚醒剤大麻所持、
窃盗や暴行事件の裁判の開廷時間と部屋の番号がずらり
と記された表をチェックしていきます。
一番近い時間に行われるもののなかに、
「電子計算機詐欺事件」なる文言を見つけました。
なんやそれ??
その事件が気になったので傍聴してみることにしまし
た。
 

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指定された法廷に入ると裁判官や検察、弁護士、
あと被告が入ってきて開廷します。
被告は四人。みんな若い。というかみんなあどけない
表情が残った幼い印象。
なぜ計算機詐欺事件という呼び方なのかは結局わかり
ませんでしたが、要するに医療費還付金詐欺でした。
つまりオレオレ詐欺です。
こんな子たちがやってるんだ、という驚きがやはり
一番にあり、驚きでした。
主犯の被告の母親らしき人が傍聴席にいて、
目からは大粒の涙をボロボロ流してました。
ああ、、なんかイヤなもの見てしまったな。
わざわざ休みの日にこんな思いになるなんて。。
気持ちが一気に重くなります。
大事に育ててきた我が子がそんな犯罪に手を染めて
刑務所行きになるなんてどんな気分なんだろうか、。
判決は懲役四年の実刑を言い渡され、被告の4人は
全員うなだれていました。
悲惨です。
まだ子供みたいな顔をした四人の若者たち。
その犯罪の裏側には巨悪が潜んでるのは見て取れる
のだけれど、そこを潰さない限りはこういう犯罪は
続くのでしょうね。。
ひとりひとりが声を震わせながら被害者への謝罪と
反省の弁を述べていくのですが聞いてると、
心が痛かったです。。
そして、
判決が出てその裁判が閉廷した後すぐに、
別の裁判官、別の弁護士、別の検察が入れ替わりで
席に着きました。
最後に二人の警備官に腕を掴まれ手錠をかけられた男
が入ってきて、被告席に着きます。
上下グレーのスウェットに茶色いゴム製のサンダルを
履き、目は虚ろ。顔が赤く紅潮してるのが酔っぱらっ
てるようにも見えるけど、ここで酒など飲めるはずも
ないので元からそんな顔色なんだろうな。
見るからに人相が悪く、霧のような悪人の空気を
あたり一面に醸し出していました。
罪名は恐喝。
検察の公訴事実の内容説明によると、被告は歌舞伎町
で風俗店の客引きの仕事をしておりキャッチした客に
、AV女優と格安で遊べるからとホテルへと案内し、
送り込んだ女性と共謀してお金を恐喝したらしいです。
被害者に210万も払わせた挙句、クレジットカードを
作らせてブランド品のバッグやアクセサリーを買わせ、
それを売り飛ばして金に換えたって。。
最悪です。
最悪って言葉は日常的によく使うのでそのホントの
意味が薄くなってる感があるのですが、
これは正真正銘の最悪。以外の何物でもない、。
しかもその被告の男は前科4犯で別の
恐喝事件の執行猶予中での犯行でした。
ヤバイです。クズです。こんな人間ホントにいるんだ
な。。
審理中はギョロギョロと傍聴席や裁判官を見回して、自分と目が合った瞬間、なんか気分が悪く吐きそうにりました。
被告と被害者はホテルで女性の陰部を触ったりした。って検察が何の感情もなく読み上げる声が耳から消えない。
人間性なんて生まれ育った環境で変化があることは理解できるのですが、恵まれない環境に生まれたとしても立派に育つ人はいるわけだし、同じ人間がこんな悪に染まっていく過程の中で環境はその要因の一つだとはわかるけど、それだけではない要因があるのかも知れない。なんて考え込んでしまいます。
その男は35才でボクとは10才離れてるのに、若々しさがなく、すでに老けていました。
刑期が終えた後もまた同じ罪を繰り返すんでしょうね。。
そんな人間も同じこの世の中に生きてるわけだ。
 
裁判所を出て坂下門から皇居の中に入り、紅葉を見ながら歩きました。
平和です。
こういう平穏な状況の目と鼻の先に巨悪を裁く場所があるなんて信じられない。
あと、
裁判官も弁護士も検察も、事務的にぬくもりを感じられない言葉で処理していく様も、印象に残りました。
一つ一つの裁判に自分の感情を入れていけば、それは持たないでしようね。
そんな理由で事務的にならざるを得ないのだろうか。
 
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紅葉を楽しんだ後は乾門から皇居を出て、再び半蔵門まで歩き三宅坂から国会議事堂、自民党本部、赤坂、TBSを過ぎ、東京ミッドタウン
前から食べてみたかった親子丼の「鶏三和」
激ウマでした。
 

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今まで食べた一番ウマい親子丼が「5」だとすると、「35」くらいのポイントをたたき出してました。あれなんやろ。。びっくりした。

それくらいウマかった。
食べた時間が15時頃で、歩き通しだったので腹は減ってたのですがそれを差し引いてもウマい。感動しました。ミッドタウンに行くことがあれば皆さんも是非。。

そして今日のメインイベントの猪瀬さんのオフ会へ。
ミッドタウンから西麻布まで、これももちろん歩きです。

今回は斉藤由多加さんの話が面白かった。セガから発売された当時世間の話題をさらった「シーマン」を作った斎藤さんです。
シーマンはやったことないけどね。。
話の中で、現在のソフトバンクペッパー君と当時のシーマンの製作するにあたっての類似点が多すぎて、まだこんなことやってたんだ、、という驚きがあった。と感じたということ。
シーマンもペッパー君も人間との会話を成立させてるように見えるが、結局は幾通りもの会話のパターンの予想と設定を考えてるシナリオライターがいて、時代は進化し情報の処理速度とデータ容量が膨大になったことは変わったけれど基本的にはシーマンと作り方が、ほぼ同じだということ。

斉藤さんが現在取り組んでいる、Aiの話の内容が刺激的で、、すごかった。さすがでしたね。
結局人工知能は感情を持たないので、会話を成立させるのにも様々な情報をパターン化して憶えさせて答えを導き出す。という手法は変わらないんだけど、

日本語独特の音やリズムや文節によって動詞を活用させるとその種類が500通りほどあって、。みたいな。

昔だったらその情報処理は不可能だけど、現在のAIだとそれくらいの情報量は軽く学習できるという話。
面白い。。
こういう話を聞いてると自分の感覚や脳みそがビシビシ刺激させられるのでクセになりそうです。もっと聞いていたい衝動に駆られる。

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結局それを思いつくのは人間なんだな。。
AIにはモチベーションや感情、意思がないから、記憶の集積で不確かな答えを導き出すしかない。
部分的に人間にとって変われる仕事はあるのだけれど。
結局、最終的には人間なのですよ。
AIは決して万能ではない。
という思いを改めて認識しました。
 
長々とすみません。
 
そんな濃厚な1日でした。
今日歩いた距離は23.7キロ、走ったらそうでもない距離なんだけど、歩きでこの距離はなかなかなものです。
 
 

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