ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

ありがとうスペースワールド❤︎

住んだことも、知り合いもいない、縁もゆかりもない北九州なのですが、そこには心のふるさと的な情感があるんですよね。
昨日まで福岡の博多と宗像市あたりを家族で小旅行をし、北九州のスペースワールド前の恐竜博物館にいきました。

自分の父親の友達に「北九州のおっちゃん」という人がいて、時々北九州から佐世保のウチまで遊びに来ることがありました。パンチパーマに冬場でも夏場でもアロハみたいな派手なシャツを着る出で立ちで、多分決まった仕事などははせず半分極道なおじさん。奥さんとも別れてボクと同じ年の娘さんとふたり暮らしだった。

ボク以外の他の兄弟の名前は覚えるのに、自分の名前だけをなぜか覚えてもらえず、ボウズと呼ばれていたところや、なんか色気があってカッコいいのに面白い話をする事が得意でいつもおっちゃんの話を聞いて笑わせてもらっていました。強面だけど面白くて愛すべきおっちゃんでした。
おっちゃんの娘さんもまたやんちゃな子で、言葉遣いや身振りがなんとなく大人びていて、鬼ごっこをして遊んでいた時、押入れに二人で隠れていたら
キンテキ!とか叫ばれて、自分の金たまを強く握られた淡い記憶があります。

そんなおじさんはボクが中学生くらいの時に亡くなったのですが、ヤクザの抗争なのか病気なのかなにが死因だったのかは未だにわからないけど、おっちゃんの葬式の夜に親父が家に帰って来て泣きながら「あいつはかわいそうなヤツだ、かわいそうだ、。」って、ひとりで酒を飲んでいた。
あの親父が泣くなんて後にも先にも見たことなかったので、彼の死が相当悔しくて悲しかった出来事だったんだろうな。。

そんな北九州のおっちゃん、、。

九州人なら誰もが知る、スペースワールドっていう、宇宙をテーマにした大型テーマパークがあります。いや、ありました。去年の大晦日まで。
宇宙をテーマにするっていうそのチョイスも若干意味不明で、スペースシャトルの巨大な模型と、園内に宇宙を感じさせる施設はあるものの、普通の遊園地みたいなジェットコースターと観覧車がある若干イタイ遊園地なんですよね。
ずっとそんなんだから、時代の流れによってどんどん集客が減り、何年か前にアイススケート場に凍った魚を埋め込んで問題になったり、今年で閉鎖するけど忙しくなるのは嫌だからあんまり来ないでっていうCMを作って物議を醸したり、最終日の大晦日には募金で集まった数千万のお金を全部花火につぎ込んで、スペースシャトルやジェットコースターに仕掛けた花火が凄いことになったりと、世間を本来の意味とは違う意味でお騒がせするテーマパークのイメージが、その北九州のおっちゃんにかぶってくるようでハウステンボスやディズニーランドなんかよりも、なんだか愛すべき大好きな、遊園地でした。
テレビの仕事をやってた時、吉本初の巨乳女性アイドルとロケに来て、その子がエラくボクの事を気に入ってくれたようで、撮影が終わった後スペースワールド近くのホテルに泊まったとき、「部屋においでよ❤︎」って誘われたのですが、先輩の手前と翌日のロケもあったので、彼女の部屋にはいきませんでした。その事は今でも後悔していて、あの夜行ってたら、イツてたんだろうなぁなんて今でも妄想してしまうほどです。
そんなこともありました。

そんなスペースワールドの思い出ぽろぽろ。。
元々はこの場所は八幡製鉄所の跡地で、明治維新からの日本の近代化を支えたあの八幡製鉄所ですよ。スペースワールドなき後、この土地はどう生まれ変わって行くのだろうかね。

昨日は巨大なスペースシャトルと観覧車のツーショットを見ながらそんな感慨にふけっていたという、2018年正月です。
今年もよろしくお願いします。
ありがとう、心のふるさと北九州。

さようなら、スペースワールド❤︎

 

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