ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

加山雄三 「海 その愛」

一人ぼっちで太平洋をヨットに乗って横断していました。
青い海、蒼井そら。いや、青い空。
TUBEでもなく、サザンでもなく、バハメンでもビーチボーイズでもない、フィルムで見る古い映画のようなざらついた濃い色をした夏の海。
なんというか、まるで加山雄三が出てきそうな海がどこまでも広がっているのでした。

ひとりぼっちのはずなのに、デッキに白い水着を着た女性の後ろ姿がありました。
「あのう、だれですか?」って声をかけてみたら
「オレだよ、ぼくさ。やあ、加山雄三だよ」ってその女の人はこたえるので、
加山雄三って名前なんですか?」
「そうよ、女の子だけど加山雄三なの。幸せだなあ」
「ボクも幸せだよ。YUZOU KAYAMA」

「ねえ、するの?」
「はい?」
「わたしとしたいの?」
「・・・」
「するの?したいの?どっち?」

両方とも意味同じだと思うけど。、。
「したいです」
と答えると、
加山雄三という名の水着の女は
「そう。。でもここじゃだめよ。人がたくさんみてるから」
「ここは海の上で僕たち以外にだれもいないよ」
「いやよ。ここじゃダメ」
と言い、ボクの手を引いて走り出すのでした。

たどり着いた場所は高校の教室。窓から差し込む日差しはオレンジ色。
加山雄三という名の女は「ここでするのよ。」と言うので
「いやです」
「なぜ?あんなにしたいって言ってたのに。。ひどいわ」
気がつくと教室には顔見知りの友人や教師が集まってきてヒソヒソ話しをしながら、ボクらを見ていました。
「なによ、ヒドいじゃないの」と顔を上げた彼女の顔をみるとギョッとした。
顔が、顔が、メキシコの殺し屋。みたいな、サッカーブラジル代表ディフェンダーみたいな黒くて、イカツイ顔に変わっていたからだ。しばらくの間固まってしまった。体は女性で白い水着を着たままなのに。
「なによ。ヒドいじゃないの!」
また顔が変わっていた。でもさっきほどには驚かなかった。次はブラジル代表ではなく、加山雄三に変わっていたからだ。

「中国の伝統芸能かよ。。変面か」ってつぶやくと。
「何か言った?」と加山雄三の顔をした白い水着の女性が聞くので。
「幸せだなあ。ボクは君といるときがいちばん幸せなんだ」
とボクは言ってあげました。

すると彼女はほのほっそりした人差し指を鼻の脇にあて、上下にスリスリした。その仕草がこの状況に出来すぎだったので「ありがとう」と僕は言い、

そして、加山雄三とボクたち二人は夕暮れの教室の中で抱き合うのでした。

っていう変な夢を見ました。
夏の夜は長いです。眠れない日が続きます。
でも少しずつ涼しくなってきよるね。

 

https://youtu.be/HQh-2j6f9As