ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

横須賀・三浦みちくさウルトラマラソン

土曜日は三浦半島を走ってました。
ずーっと海沿いと、時々内陸に入っては野菜畑が広がるのどかな田舎道を走ってました。上がったり下がったり、それは人生の縮図のようで、適度にアップダウンな感じで走ってました。
海沿いの風景には郷愁を感じる。波と砂浜、切り立った岩場の海岸線、さびれた漁村を眺めながら走ってると、ふとある既視感に落ちていく。それはわが町佐世保にいるようで、。
三浦半島佐世保よりもだいぶ大きいので何個もの佐世保が連なっているようでした。
昨日は五月の割には日差しが強く暑かった。潮と焼けたアスファルトが混じった匂いを吸いながら走っていると、ある記憶が呼び覚まされる。

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祖父の車の中の匂い。70年代のゴツゴツでかくて茶色いセドリック。そこにはいつも釣り具が積み込まれており、車内でタバコばかり吸っているから、潮と煙が混じったようなあの匂いと被さってくるようです。
匂いから呼び覚まされる記憶ってあるんですよね。じいちゃんとの思い出はぼくが物心ついた頃には彼は病院に伏せっていたのであまりないのだけど、記憶にない記憶があります!?
ぼくが赤ん坊の頃、じいちゃん家でふたり昼寝してたら、先に目が覚めたぼくは暇を持て余したのか、彼の白いふんどしを器用に脱がせて、きんたまやちんちんを引っ張ったり叩いたりしていたそうです。目が覚めたじいちゃんは驚くでも怒るでもなく、その様子を見ながら大笑いしていたらしく、その事を事あるごとにヨメであるウチの母に楽しげに話すのでした。
その時の母の気持ち。どんなに恥ずかしかった事でしょう。息子の将来を憂いその奇妙な行動に不安と恐怖を感じた事でしょうね。
でもお母さん、ぼくは普通の大人普通のおっさんとして生きとるよ。
っていう祖父の車の匂いから呼び覚まされる記憶にない記憶。っていうそれが今日のツカミ。長いよ。

いやあ、初のウルトラマラソン
暑かったですね、でもそれ以上に楽しかったね。
エイドが素晴らしく、カレースープにフルーツゼリー、カレーパン、カレーうどん、TKG、お団子、おしるこ、きなこもち、フルーツポンチ、カステラ、胡麻豆腐、テリヤキチキン、ゴール後のマグロ丼。他にも色々思い出せないほどの種類の食べ物を補給しながらゆっくりのんびり63キロ走りました。途中で寄ったコンビニのビールの冷たく冷えた透明な味。うますぎて思わずイきそうになりましたね。

 

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なんやこれ、ビールってそんなにうまかったっけ?ってビビりました。

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みこすり半劇場、いやおしりかじり虫、いや「尻こすり坂通り」。そんな名前の道路。正式名称です。途中で見つけた変な名前の由来ってなんやったんやろ?調べてみたらそんなに面白い由来ではなかったけど、ホントにそんな変な名前の道ってあるんですよね。びっくりね。妄想が膨らむね、みんなとワイワイ走りながら。

45キロあたりから何となく一人ぼっちになり、走ったり歩いたり、コンビニでコーラ飲んだりエイドでもぐもぐしたり。足やつま先はふつうに痛いのだけれど、50キロ過ぎくらいからですかね、なんかキンタマが痛くなってきました。ずっと揺られとるからね。上下前後左右に。ラン用のフィット感が強いパンツ履いてたのですが、やはり揺れてたんですかね。始めは気になる程度だったけど、なかなか痛くなってきた。

足を蹴ってもう片方で着地する。それを何万回も繰り返す、その振動は頭から爪の先まで震わせて
おり、内臓も揺れてるだろうし外付けのキンタマは尚更揺れとるんやろうね。
着地した瞬間ってどれくらいの衝撃、重力がかかるんやろか、1G、3G、5G?次世代移動通信システムかよ。
走る事を繰り返していると色々と体に衝撃や疲労がたまりそんな事になるんですね。オモロイね。
女の人は胸が揺れるから63キロも走ってると痛くなるんやろな。とか、
そんな長い距離走ったのが初めてだったのでいろんな妄想や記憶がよみがえり、じいちゃんのキンタマの話やオレのキンタマの話とか書いてすみません。

 

海の音、潮の匂い。

海沿いの景観はどれもそれぞれに違う良さと美しさがあり安らぎを与えてくれる。

ゴール前の長い長い上り坂で見た夕暮れに霞む富士山は奇跡のような景色で幻を見てるようでした。途中ボランティアの人からかけてもらった水浴びの残り水がサングラスのレンズの上で光を反射する。それがキラキラと輝いて、その向こうの富士山は幻のよう、なんだかやさしいそれもどこかで見たことのあるような夢の中の世界を見てるようでした。

 

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ウルトラマラソン初体験で無事完走。じいちゃんおれウルトラマンになったよ。
また走ろう。次は100行ってみようかな。
なんて目論んだりしておる三浦横須賀みちくさウルトラマラソン完走の感想でした^_^

 

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