3/1(月)裁判傍聴
この日は朝10時前に霞ヶ関に到着し、週の初めの月曜日ということもあり、裁判所への入館に並ぶ人で朝から混雑していた。
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AM 10:00 有印私文書変造同行使 世森ユキコ裁判長 被告 小柴仁一 716法廷
被告の本人確認 67歳 昭和28年12月18日生 山形県米沢市本籍
現住所 東京都足立区 現在は拘置所に拘留中 無職
検察 起訴状
生活保護受給中にもかかわらず生活費を稼ぐためにアルバイトをしていたことが発覚。
検察から出頭を命じられるが体調不良を理由に拒否。医師の診断書提出を要求したところ、去年12/20コンビニで医師の診断書を偽造 修正液で日付を改竄しそれをコピーした書類を提出し偽装が発覚。
検察:なぜそんなことしたのか?
被告:軽率だった。反省している。
弁護人:なぜ書きかえた?
被告:軽く考えていた。生活費を稼ぎたかった。裁判所が怖かった。偽造した理由は生活費を詐称したら実刑になるとおもったから..
ずっと逃げ切れるとおもっていた。軽い気持ちでうやった。ここまで大きくなるとは。申し訳ない。反省してる。
検察:判決が出て刑期を終えたらどうする?
被告:住む家もなくなったし、仕事も辞めてしまったが更生施設の力を借りて生活を立て直します。もうしません。誓います。
検察:実刑1年6ヶ月が妥当
弁護人:悪筆な犯行とはいえない、実刑が出るかもしれないという判決を恐れていたのが犯行の理由。寛大な判決を。
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AM 10:00 強制わいせつ 建造物侵入 鈴木巧裁判長 被告 雨宮臣人 713法廷
偶然にも先日たまたま傍聴した公判の続きの審議だった。
葛飾区金町で深夜帰宅中の女性に背後から自転車で近づいて胸をさわった。さらに近くの無人だった交番に駆け込んだあとも建物の内部でわいせつ行為に及んだ犯行。
検察:被告はパチンコに負けた腹いせで自転車で徘徊しながら若い女性を見つけては自分の陰茎を見せていた。この犯行以外にも被害届が各所から出ていて被告はそれを認めている。
「おねえさんかわいいね、送ろうか?」と声をかけ自転車で並走。20秒くらい並走するが通行人が来たので離れる。
被告:見られたくないので離れた。そのあと今度は前方から近づいて胸を触った。
交番にて
被告:警察がいないことはわかっていた。奥に部屋があることは知らない。交番では10回ほど胸をもんだ。女性はキモい、やめろ!と言っていた。自分は興奮していた。そのあと通行人が来たので一旦外に出て再び戻りわいせつ行為を繰り返した。
検察:女性が座っていた顔の位置に自分の陰茎を押し付けたのはフェラさせるつもりだったのか?
被告:それは違う!と語気を荒げ強く否定。(なぜそんな否定するのか、笑えた)
検察:署内のカメラには気付いていたか?
被告:その時はしらない。報道を見て知った。ダミーだと思った。事件の報道を見てカメラがダミーだったのかネットで調べた。しばらく警察から連絡が来ないからやはりダミーだと思った。
噛み合わないやりとり、検察とも弁護人とも裁判長とも。。20代男性被告の喋り方が的を得ず、口調もねっとりとして聞き取りずらい。
そのあと、裁判官でも検察でもなく、黙っていたもう一人の弁護人が立ち上がり、被告をたしなめる。
弁護士B:もう大人なのに、終始子供っぽい態度の受け答えに恥ずかしいと思わないのか?被告にはどう責任を取るつもりかの提案はしたのか?反省してるというが本当に罪の意識はあるのか?
そんなやりとり、法廷で弁護人が被告を説教するの初めてみた。次回の公判も傍聴したいが仕事だから行けない。残念。次回は3/29 13時30分~ 母親を証人に呼ぶらしい。子供がアホで裁判が成立しないから、証人として来てもらうということなのか。
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AM 11:00 窃盗 室橋秀紀裁判長 被告 柴田真実 828法廷
経緯:海外での仕事を探していた女性。ネットで見つけたフィリピンでの裏バイトの仕事。内容は詳しく記載されてなかったが、日給、勤務時間から推測すると工場勤務だと認識していた。
いわゆるオレオレ詐欺の犯行。30名のかけ子が4つのグループに分かれ被告はその中でかけ子として間接的に関与。間接的に?の意味は不明のままだった。
渡航費は実費でフィリピンに渡った。珍しく女性の被告。拘留中なので上下グレーのスエット姿。短めの髪を後ろに結び緊張した表情。
40万円の被害額。
弁護士:執行猶予付きが妥当。コロナ禍で仕事を失い、自宅にいる時間が増え父親から暴力をふるわれ車椅子生活になった。被告は自立支援施設のサポートもあり身元引き受け人もいる。
判決は後日。
被告の弁:傷つけてしまった被害者の方に申し訳ない。罪を認めて一からやり直します。二度としない。人生をやり直したい。涙を流しながら語っていた。
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PM 13:30 ストーカー規制法違反 713法廷
弁護士:被害者への留守電、メールのやりとりを示して経緯の説明。
被告入廷の際、被告側の証言人である叔母にサムズアップし、帯同する刑務官に注意される。
同居人A(女性)との金銭トラブル。被告から金を借りて姿を消したAに対し被告が居場所をつきとめ深夜の電話やメールを繰り返し被害者が警察へ通報し被害届の提出で立件。
被告にはそれが思いもよらぬことで、被害者は自分だと主張。金を返せ(2万円)しかしAは返す気はなくパチンコに散財。被告男性の話が長い。興奮して時々声が裏返るが饒舌。几帳面な性格で曲がったことが許せない性格なのが見てて感じられる。被害者は案件の性格上出廷はせず。被害者側の証言も聞いてみないと判断がしずらい印象をうけた。
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PM 14:30 過失運転致傷 世森ユキコ裁判長 716法廷
弁護士:飲酒運転でバイクに乗った被害者に衝突しそのまま逃走。事故から約一月後逮捕。
怖くなりその場から逃げた。被害者がその場で倒れ動かなくなっていた。人を殺してしまった恐怖でパニックになったが被害者は死亡はしていない。
とにかく怖くて出頭ができなかった。車の名義ですぐにバレるとは思わなかったのか?名義は自分のものではなく、前の会社が所有していた車で名義はその中古車店のものだった。でも逃げるつもりはなかった。(実際は逃げてるが、、)逮捕後被害者とは二度連絡して謝罪をした。バイクの弁償額が124万円でネットで検索したより高いと思った。示談金はまた別なので、被害者には迷惑がかかるが少しづつ返していきたい。塗装工の仕事もコロナのせいで激減し現在手取りが20万弱。返済できない分は親に助けてもらい返すつもり。
裁判長:被告はこの事件の以前にも、駐車禁止、信号無視、速度違反など交通違反歴が多い。車は走る凶器とも表されるがその自覚はあるのか?現場から逃走し、逮捕後も出頭に応じない。人を傷つけた自覚はあるのか?今回の飲酒運転、個人差はあるが焼酎5杯飲んで影響がなかったとは言えない。今後判決が出たあとも運転は続けるつもりなのか?仕事で運転が必要になったとしても断ることはできるか?(裁判長声を震わせながら語気を強める)
被告:何があっても断ります。判決が出て刑期を終えるまで絶対に運転しません。
検察:繰り返すのは交通違反の規範意識が薄いため。ここは懲役1年が妥当。
弁護士:反省しているので寛大な措置を。
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他にもう一件ストーカー案件の審理を傍聴した。若い女性を狙ったストーカー被害ではなく、離婚した中年夫婦の元夫が金銭を巡って元妻に会いに行ったことが云々な事件。いまいちまとめる気が起きないのでメモにとどめておく。
今日は阿蘇山大噴火がいた。あの人毎日きてるのかな。農林水産省の食堂がコロナのせいで営業してなかった。月曜日は傍聴人が多い。建物の中で写真撮影しようとして注意されてる人がいた。
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