たけしさんの浅草修行時代から古巣を離れてスターになっていくまでを描いた自伝「浅草キッド」
Netflixで観ました。
この原作が出されたのは92年とかなり前で、自分もその当時読んでますが、それとは少し構成を変えた形で70年代の錆びれ行く浅草の風景と師匠である深見千三郎との師弟関係が色濃く描かれていました。
オレの師匠は深見千三郎以外にない。と本人が語っていたのでその名前は知っていた。しかしお笑い界が舞台からテレビへと移りゆく時代の狭間にいたコメディアンなので映像はほとんど残っておらず、あの時代の浅草にいた人しかその芸を知る人はいない。
師匠演じる大泉洋とたけしさん役の柳楽優弥の掛け合いが泣けてそして笑える。笑いと涙って表裏一体なのよね。良かった。ホントに二人の師弟関係はあんな感じだったんだろうななんて想像させる。
東八郎も深見さんの弟子だったとは知らなかった。欽ちゃんや渥美清も一目置いた芸人。あのたけしさんが惚れ込んで師事したというからカッコいい人だったんだろうな。男性でも立ち姿やその仕草に色っぽさを感じさせるような人がいるが、深見さんもそんな人だったらしい。
「客に笑われんじゃねえぞ、笑わせるんだよ」