ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

15時17分、パリに行ってきました

3時17分の列車に乗って、新宿からパリまで行ってきました。
あ、ウソです。

イーストウッドの「15時17分、パリ行き」を観てきました。今年初の映画鑑賞です。
もはやアメリカを代表する映画監督となってしまった巨匠クリント・イーストウッド大先生なので、非の打ち所のない演出や構成そして計算され尽くしたカット割りが随所に施されており、どこをとっても見応えのある素晴らしい出来映えの作品でした。「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」「アメリカンスナイパー」「ハドソン川の奇跡」に続く名作となることは誰の目にも疑いのない、そんな作品。
観に行って良かったと思いました。

作品のストーリーを書くのは面倒なので、興味のある方は勝手に観に行ってください。
でも簡単に、かなり大雑把に説明すると、アメリカ人のどこにでもいる普通の青年の三人がヨーロッパへ旅行をし、不運にも列車の中でテロに遭遇するのですが、銃器を持った凶悪なテロリストに果敢に立ち向かい列車の乗客全員を救った。というホントにあった物語。

ボクの隣のシートには大学生風の男子二人組がワサワサとスナックを食べながら観ておりました。そのうちの一人は映画が退屈だったらしく途中からイビキを掻いて寝てました。
本編が始まる前に公開前の作品の予告編をやるのですが、日本映画だけは恋愛モノかファンタジーばかりでした。

映画の中で繰り広げられるスリリングなリアルな世界に対して隣の大学生や日本映画の予告編とを見比べると、どちらが現実なのか、もちろんどちらも現実なのですがこんなに違ってていいのかね、。なんて考え込んでしまいます。

アメリカと日本の対比。そんな国と日本は過去に戦争をしていた。
そういうのを見てると、日本大丈夫なのかな?って思ってしまう。っていう意味です。
そういう自分も生まれたときから、この借り物の平和に守られた国に生まれ育ったおっさんなので、自分のこと棚に上げるつもりはないのですが、この差異の大きさに改めて愕然とさせられます。
アメリカの普通の青年。日本の普通の大学生。日本映画のファンタジーあふれる予告編。

硫黄島からの手紙」では部下を思いやり家族を愛し、国に命を捧げて死んでいった栗林中将が描かれていましたが、ああいった人格が醸成される機会はこの国にはすでにない。もちろん戦争を肯定する意味で言ってるのではない。
国防は全てアメリカにおまかせで、エコノミックアニマルなどと揶揄されながら経済のみに勤しんできたそれすら、いまや他の国にそのお株を持って行かれようとしている無残な我が国にっぽん。
アメリカのことは好きにはなれないのだけれど、ああいう立派な青年が普通にいるということがですね、国家観とか宗教観、人生観、歴史観。。みたいなものを正しく身につけてきた人々が普通にいる国にはやっぱり叶わないよな。。っておもったという今日夜更けの映画感想文。

明日も映画観に行きます。
半魚人の話らしいです。
おやすみなさいマセラティクアトロポルテzzz

 

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