ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

ワンダフルライフ

是枝裕和監督がカンヌでパルムドール受賞したって聞いて、驚きもなく納得した後に、今後の日本映画はどうなるのだろうって心配になりました。
現在の日本映画界で世界に通用する監督は彼以外は考えられないから。言い換えれば彼に続く世界的な映画監督になりうる日本人がいないから。
才能溢れるいい監督はいるけれど、世界に通用する監督は?と問われると、やはり彼以外思い浮かばない。塚本晋也監督がいるね。忘れてた。おるやないか。
でもなー。。。

是枝さんが若い頃にテレビのドキュメンタリーの制作会社に勤めていた頃、仕事に行き詰まって精神を患い、会社に行けずに家でこの曲をずっと聞いていたという話をどこかのインタビューで読んだことがある。当時大阪にいた自分もテレビの仕事を辞めてバイト生活しながらずっとこの曲を部屋で何度も何度も聞いていました。
是枝監督はやがてこの曲のタイトルと同じ、ワンダフルライフという映画を制作しその才能を世間に認められることになるのですが、ボクはただこの曲をいまだに好きで聴いてるだけです。

人生は素晴らしい。のかな(*_*)

 

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六本木から池袋

今日は朝から六本木まで映画観に行って、そのまま六本木から池袋までビールをたくさん飲みながら歩きました。今日は暑かったのでね。
しかし六本木から池袋まで歩くってアホやな。。オレ(*_*)

距離にして10キロ。全然大したことないけど。。
大勝軒の本店で盛りそば食べて、そのあと今話題になってる池袋のブックカフェに行きました。
コーヒー3杯もおかわりしてずっと本読んでました。いろんな本。よかったな。はじめてのブックカフェ。また行こう。角田光代の曾根崎心中がオモロイ。
大阪にいた頃、梅田のお初天神通りでお好みや寿司やギョーザを食べたり、パチンコやキャバクラに通ってよく遊び、色んなことを学んだ街です。阪急東通、兎我野町、太融寺、旧関テレ前。お初さんIN曾根崎心中。早く続きが読みたい。江戸時代あたりの物語に出てくる遊女ってなんであんなに切なくて美しいんやろか(*_*)
でも本読んでない人がほとんどだったのだけど、あの人たちは一体何しに来たんやろうか(*_*)
気づくと今日はトータルで20キロも歩いてました。
runではなく、歩きでこの距離はなかなかやね。。(*_*)

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草間彌生美術館

ようやく行く事が出来ました。

草間彌生美術館です。二ヶ月前に予約しました。黄色いかぼちゃ、キラキラのかぼちゃ。

たくさんの無数のまんこの絵が飾ってありました。

草間さんの絵には、ちんこやまんこが沢山描いてあるね。ずっとしばらくみてると心が静かになっていき、なんだか気分が落ち着いてくるのは、ちんことまんこからボクらは生まれてきたからなんやろね。

ボクらはみんな生きている。

それはちんことまんこのおかげです。

いいね。よかったね。

また来よう。草間さんにファンレター書いて、スタッフの人に渡してきた。

今回は読んでくれるかな。三回目です。また書いて持っていこう。

 

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I,TONYA

早く公開しないかなって、楽しみにしていた映画です。

94年リレハンメルオリンピック、女子フィギュアの金メダリストの名前は全く覚えてないけれど、彼女のことは世界中の人たちもよく覚えている。と思う。

浅田真央よりずっと前に、ラッシャー板前、いや伊藤みどりの次に公式戦でトリプルアクセルを成功させたあの選手。ライバルのナンシーケリガン襲撃事件や、オリンピック本番中に靴ひもが切れたから滑れないって審判に泣きついてたあの人のお話です。

トーニャ・ハーディング

あの疑惑で世界中から大バッシングを受けて、生涯フィギュアスケート界を強制的に追放されることになったあの人です。当時はバッシングがひどかったけれど、それとは違ってボクはなんか好きだったんですよね。嫌悪感を覚えるほどのふてぶてしさや、恥辱も屈辱も全てを世に晒して、全部剥き出しなあのキャラクター、そしてどこか笑えてしまう感じが、好きでした。

映画としても面白かったです。本人と、当時彼女の周囲にいた人物にインタビューをベースにシーンが展開していく構成なのがよろしかった。トーニャも、それ以外の人たちもあのことについて言ってることがバラバラなので、結局真相についてははわからないのだが。。。

「真実なんかどうでもいい、そこにあるのは運命なのよ」って語るところがカッコよくて、でもやっぱりなんか笑えるんですよね。

あと音楽がほとんどのシーンでかかっていてるのもよくて、70・80年代のアメリカンポップスROCKが中心で知ってる曲ばかりだったけど、

HeartのBarracudaとか、chicagoの25or6to4とかthe passenngerとか、懐かしくてドキドキしましたね〜。

 

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二度目の決断は誤りです

週末はこのところ映画づいております。

今週も観に行ってました。

ついでに日本で初めて撮影された写真をみにいってました。島津斉彬って渡辺謙よりイケメンやな〜って思いました。東京写真美術館。恵比寿にあります。恵比寿は毎日通ってるのですが、休日に行くのは初めてです。いつもより華やかですね。恵比寿って仕事に行く場所ではなくて遊びに行く場所なんですよね。改めて思いました。

 

女は二度決断する」(ドイツ映画)

ダイアンクルーガーはドイツ人のハリウッド女優なのですが、今回はドイツ語を使うドイツ人の不幸な女性を演じていました。

軽くアウトラインだけ。。

普通に暮らす幸せな、とある三人家族がいるのですが、ある日、極右[ネオナチ]のテロ集団が起こした爆破事件で不幸なことに、主人公の女性が愛する夫とまだ幼い子供を失ってしまいます。悲嘆にくれながらも彼女は容疑者とされる人物に対し裁判を起こすのですが証拠不十分で敗訴。なにそれ?そうなんだ、私の思いはどうすれば晴らされるの?そんな結論になってしまうのなら、ならば私が。。みたいな話でした。

 

ダイアンクルーガー、かなり輝いていました。美しい。好きです。この作品でさらに好きになりました。ハリウッド女優なのでエンタメ系の作品で天真爛漫なステレオタイプなイメージもありつつ、時折見せる影の部分がいいよな、。なんて思ってたのですが。今作品はその影の部分を前面に打ち出してました。よかった。

雨のシーンが多くて、悲しみに暮れずっと涙をためているような表情。

 

さておき、

ドイツ、ヨーロッパ各地でおきるテロ事件って一時期日本でもよくニュースで取り扱われることがあったのだけれど、今はどうなんだろう。細かいのも含めれば日本ではメディアに載らない事件もたくさんあるんだろうな。

移民政策とそれに反する極右組織のせめぎ合い。ヨーロッパの中でもドイツが移民受け入れに寛大なのは、過去の贖罪の意味があるからなことは知っている。しかしその事がネオナチの跋扈を招いてしまう事態になるとは。。

被害を被る一般市民の状況などはニュースを見ててもその温度や空気までを読み取ることは不可能。この物語はフィクションではあっても事実を元に仕立ててあるのでこういったことってあり得ることなんだろうなと。深く思い入ってしまいます。

主人公の二度目の決断がなんともね。。

 

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耳鼻科にて。今日の出来事。

ティッシュをネジネジしてこよりを作って、それを鼻の奥の方にずっとずっと入れていくと、鋭い痛みを感じる直前に柔らかい、性的なものにも似た親密な快感を感じることがあります。。(*_*)

5年前に副鼻腔炎という病気にかかり、左の鼻の奥にできたポリープを除去する手術で、一週間ほど入院したことがありました。

それからなんとなくですが、今年の春先あたりから鼻水と鼻づまりが気になって、花粉症でもないのにもしやと思い当たり、以前入院した病院に行ってみることにしました。

当時の担当医の女医さんがその病院にはまだいて、彼女とは5年ぶりの再会だったんですよね。

ショートカットで小柄の少女っぽい雰囲気はそのままで、銀縁のメガネの奥の小さな目からはそれとは違うアンバランスな知的さを感じさせる、一見冷たい印象に受け入れられがちにも見えるのですが、ボクはその感じがキライじゃなかったんですよね。

入院中もそうだったのだけど、白衣の胸には花のブローチをつけていて、入院してた時は赤いチューリップのブローチでした。この時は少し時期外れでしたがサクラのブローチをつけていました。それともう一つ、あのときと違っていたのは、彼女の左の薬指に細い銀色の指輪が輝いていたことでした。

しばらく会わない女性の指に結婚指輪がきらめく時の気持ち。それがキライではない放っておくことのできない女の人だった場合の気持ち。前触れのないその時の気持ち。

自分の名前を呼ばれ、診察室に入って目を合わせた瞬間に彼女はボクのことに直ぐに気づいてくれたと思いました。

ハラグチさん。あ、前にこちらにかかっておられたんですね。の言葉にはよそよそしさを演じる気配を感じとったからです。

診察台に促され、自分から鼻の症状を伝える間、目が合うのだけれどその視線はうやむやに、二人の間でもつれるように、やがては不器用に消えていくのでした。

彼女からそれでは診てみましょうかと告げられ、長細い綿棒を鼻の奥に入れられライトで中を照らされます。

ゴミがあるので掃除しますね。。ハナクソです。キライではない女性にそんなものを見られて軽い羞恥心とそれを許してしまう諦観めいた心地よさがありました。

気持ち悪いですか?

鼻の掃除を終え、内視鏡で奥の方を診ることになりました。

カーテンで仕切られた別の診察室に移動をし、ベッドに寝かされます。部屋の中はボクと彼女の二人きり。

ヌルっとした麻酔のようなゼリー状の薬品を鼻腔に塗られたあと、しばらくすると鼻だけが自分の顔面から浮いていくような奇妙な感覚になりました。

少しの間我慢して下さいね。

さっきより低く湿った声色で彼女がそう言うと、左の鼻の穴に細い内視鏡がゆっくりと挿入されていきました。挿入。されました。

麻酔が効いてるので痛みはないのですが、それが奥に入っていく程に鼻腔が圧迫され、鼻や口や目からダラダラと透明な液体が出てきました。目の前のモニターに自分の鼻の奥の映像が映し出されています。

その映像を見ようとモニター側に視線を移す途中に彼女と至近距離でしっかりと目が合いました。ボクは鼻の奥を刺激される快感と彼女のメガネの奥からの硬質な冷たい視線を受け止めながら、挿入される側と挿入するめくるめく関係性の倒錯した快感に鼻を、いや全身をゆだねるしか為す術がなかったようです。

挿入する側と挿入される側の、雄と雌の逆転。倒錯。

「もうすぐで終わりますからね。。」

「いや先生、抜かないでください。お願いですからもうしばらく。」

 気持ち悪いですか?

あれでしたら、、 読まなくていいですよ。ただのおっさんの戯言なので。

プレイ、いや処置を終え渡されたティッシュで鼻を拭いたらうっすらと赤い血がついていました。診察室にもどり鼻腔をカメラでみたところ異常は無くなにも問題はないということを説明されました。薬の説明を受け、彼女から最後に

「異常は無いのですが来週も来てくださいと言われました。」

異常無しなのになぜ来週も行く必要があるのだろう?もしかしたら、、。

なんて変な期待をしつつ病院を後にしました。

 

 

家に帰り、ヨメさんに

「鼻の先生はオレのこと好きなんかなあ、異常ないのに来週も来るようにって言われたわ」って言ったら、

「おまえスゲーな、幸せなやつやな。ただの点数稼ぎやろ」って夢も希望もないセリフを吐かれて、そのときの甘い思いを無残にぶち壊されたという話でした。

 

 

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Darkest Hour

写真に撮られる時ピースサインを無意識にやってしまう感じがあるのですが、それを世界で初めてやったのがチャーチルだったという話をどこかで聞いて知ったのだけど、この映画を観てそれは違う事が分かったので、それだけでもこの作品を観れてよかったです。

第二次大戦1940年のダンケルク辺りの一時期のみを切り取った内容だったので、そうかー、チャーチルの一番いいとこだけ、彼の人生最高のピークの時期のみを映画化したわけやね。

チャーチルはもっと色々あるのになー。

例えば、

アラビアのロレンスを脇に従えてのイギリスの二枚舌の話とか、ヤルタ会談ソ連スターリンに足元見られた挙句に世界を冷戦に導いてしまった原罪についてだったり、ガンジーがインド独立させた時に嫌悪感たっぷりなコメントを残した辺りとかは全然描かれてなかったので物足りない感じはありました。

しかしチャーチルなのでね、小泉元首相も一番尊敬する政治家にあげるほどの人物で、演説がメチャ面白いし言葉の使い方が絶妙でノーベル文学賞とったりもしたド偉い方なので、ボクも小泉さんではないけど好きな歴史上の人物のひとりです。

 

ゲイリーオールドマン良かったです。かなり。

シドアンドナンシーで初めて観た時はセックス・ピストルズのシドヴィシャスに完全に呑まれた感じで印象が薄かった。その後のレオンでみせた悪党の演技はかなりイってたのでその変貌ぶりにびっくりしてました。シドとレオンの間に何があったのでしょうね。。

それ以降の出演作はダークナイト以外は観てなくて今回のチャーチルでした。

完全にチャーチルになりきってましたね。目が垂れてて優しい感じのみゲイリーなところが残って変にホッとする感覚があって、それ以外はどこをとってもチャーチルだったので圧巻でした。何人もの従者を従え、鋭い眼差しで威嚇するように視線を変えながら猫背で早足に歩き去る感じとか、チャーチルそのまんまでさすがゲイリーかなり研究したんやろな。。

今回ようやくオスカー受賞できたのだけれどもっと早く評価されてもおかしくない俳優なのに。。

彼は悪役を演じることで評価されてきたところがあるので今回のチャーチルはハマっていたのだけれど、もっとアクの強い違う横顔のチャーチルの黒い部分を演じててら、、。ところも見てみたかったです。

あと、こういうヒトラーナチスドイツは悪。もちろんそうなんだけれど、第二次大戦の映画はもれなく悪役とされる事実を現代のドイツの人たちにはこういう映画で常に突きつけられていて、それをいつもどう受け止めてるのかなあなんて思ってしまうんですよね。

日本も敗戦国で日独伊で協定を結んでいたわけで、もちろん形ばかりのものなんだろうけれど。。日本は敗戦国だという意識はとうの昔に忘れ去られているけど、現在のドイツやイタリアの人たちはどういう感じなんだろうな。って思ってしまうんですよね。

 

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