ブラックというか、漆黒の闇の中にいるようでしたね。
そんな職場で働いていた経験があります。
「死ね!」「殺すぞ!」「ぶっ飛ばすぞ!」
まるで戦場にいるような、そんな言葉が飛び交う現場でした。
学校出たての当時は若かったので、社会はそういうものなんだ、先輩は絶対なんだ。先輩の言うことは全部正しいことなんだなって、まるで生まれたてのアヒルのような心境でそう思い込んでいました。
毎日毎日、朝から晩まで、休憩する時間もないほど、寝る暇もないくらい次から次へと依頼される仕事は山のように積み重なっていき、依頼というか苛烈な命令でした。
強い口調でまるで良く意味が聞き取れないくらいのほどの命令なので、無駄な動きも多く、かといって明確な指示をくださいと言える勇気もなく、ただ与えられた仕事をひたすらこなすのみでした。
思いかえすと三ヶ月間一日も休むことなく働いていたこともあります。会社に泊まりの日もありました。それを他の友達に誇らしげに自慢していた自分。のことを覚えています。
それで、
ある仕事のことで、これがホントに自分がやりたかった仕事なのだろうか?
憧れてた仕事をなのだろうか?
そういうことがぼんやり頭によぎっていた時期に、その会社の社長から理不尽な仕打ちを受け、これはどう考えてもおかしいだろう?
とハッと我に返り、実家に電話をし、親父に事情を話したら、
「おまえはなんにも間違っていないからな、明日から仕事は行かなくていいぞ!いいからすぐ帰ってこい!」
って言われて次の日の朝の飛行機に飛び乗って実家に帰りました。
そして勤めてた会社はそのまま辞めたのでした。
極限に仕事に追われると前が見えなくなる、視界が狭くなる。それはよくわかります。
でもな、一瞬でも自分の状況を客観的に、俯瞰して見ることは必要です。
ボクもふとした瞬間にそれを気づけたからいいものの、もっともっと自分を追い込んでいたらおかしな事になってたかもしれません。。
実際にそのあと精神的な不調から体を壊してしまいました。その病気でいまでも通院が必要な体となっています。
でもな、追い詰められるほど力を発揮するタイプの真性の「M」みたいな変わった人もいるしな、、それは極端に希有な人格なんだろうけどね。。
自分がMなのは認めるけど、少なくともおれはそこまでのものは持ってはなかった、怒鳴られると萎縮してしまい。自分が悪いんだ。。って変に吸収してしまい、自分を責めて夜も眠れなくなるようなナイーブで繊細な性格なので、、。
やっぱりあのときやめて良かったと思っています。。