【建造物侵入・強制わいせつ】713号法廷
去年0916の夜中1時ごろ葛飾区金町にて20代女性が帰宅途中に右後ろから接近してきた男に「お姉さんかわいいね」と声をかけられた。被害者女性は無視をしスマホのインスタライブを見ながら早歩きで家路を急いだが、その場を一旦離れた被告が再び現れて今度は彼女の胸に手を伸ばし数回揉んだ。被害者は手を振り払い歩くスピードをさらに早めて近くの交番までたどり着いたが、警官は不在だった。交番の前で再び胸を触られ、交番の中にまで連れ込まれ所内で行為に及んだ。その一部始終は防犯カメラに収められていた。
入廷していた被告は二十代のメガネをかけた、線の細いごく普通の男性だった。拘留中のはずだがデザインのきいたグリーンのセーターとチノパンを履いてたのがその場にそぐわない。出廷する被告はほぼスウェットかジャージといった出立ちがお決まりなのだが、差入れでもあったのだろうか。
弁護士、検察からの質問に答え続ける被害者女性の姿は全面パーテーションに囲まれてるので声以外は確認出来なかった。
同じ質問を弁護士が何度もするのが聞いてるのが鬱陶しかった。後半は裁判長にその質問重複してますよねってたしなめられたあと、弁護士はトーンダウンし審理は終了。
渋谷で飲んだ後に終電間際の電車で帰宅し普段なら終バスで帰るところをその日はもう終わっており、タクシーも拾えなかったとのこと。
歩いてる途中に被告はどの方向から現れたのか、それから被告が再び現れるまでに何秒、何分経過したのか？胸は何回揉まれた？どちらの手で揉まれた？その時の服装は？振り解いた腕は右手左手？
はじめのうち被害者の声は小さかったがその時の怒りが再燃したのかやや饒舌になるが、同じような質問に辟易した様子で徐々に投げやりな答えかたになっていった。
被害者以外、被告も弁護士も検察も裁判長も彼女の視界に入る人物は全員男。傍聴人の中に女性が1人いたがパーテーションに仕切られてるので彼女には確認できない。そんな中で被害に合った状況を根掘り葉掘り根掘り葉掘り根掘り葉掘り聞かれている気分はどうなのだろう。
もう一度レイプされてるような気分になっていたのかも知れない。
被告人からの声は聞かれなかった。被害者への心理的影響を考慮してのことなのか。
審理時間約50分
【強制性交等、強制わいせつ、児童買春、児童ポルノに関わる行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律違反、児童福祉法違反】710法廷
被告人所有の自動車車内にて12才の女児に対し口腔性交を強要しその状況をカメラにて撮影。
児童デイサービスに勤務の被告は車内以外にも施設内で自分の陰茎を女児に触らせて性的欲求をみたしたり、女児の乳房や陰部をカメラで記録をし、そのSDカードが別の職員により発覚し逮捕に至る。被告は検察からのそういった行為に関する尋問を全て認める。弁護人は女性だったが早口で短い言葉で終わったので何を言ってるのかわからなかった。
最後に裁判長、次回の審理では犯行の回数が不明瞭なのでその点を準備整理しておいてほしいと弁護士検察に要請。
審理時間約25分
【窃盗、詐欺、電子計算機使用詐欺】716法廷
法廷に入る前に待合室にいたら被告の家族なのか、知人なのか不明だが、この裁判は冤罪だからと声をかけられた。検察が話す事の真逆が真実だと自分以外の人間にも吹聴していた。
いわゆるオレオレ詐欺の第3回審理。
被告は30代男性。2回目の逮捕、同じ罪で。
2018年の一回目の時は中国に渡ってそこでオレオレ詐欺のかけ子役の罪で逮捕。刑期を終えホテルバイトを経て2年後、今度は受け子かけ子のリクルート業務、管理業務の役割で再び詐欺行為に及び発覚。被害者夫婦から二千万円を騙しとった。
検察は二度目の逮捕なので三度目もないとは限らない、社会問題化してる犯罪な事もあり厳罰に処する必要があり懲役6年が妥当。
弁護人は被告の反省する姿勢（謝罪文を被害者に送るなど）をみせているので次はない事を信じたいと強調。執行猶予付きの判決でと請願。
最後に被告の声が聞けた。いつまでかかるかわからないが騙し取った金は少しづつ返していきたい。もう二度としない。良く聞き取れなかったがそんな事を言っていた。何かひとこと言いたそうな空気があったがそれはわからなかった。
審理前に冤罪だからと言っていた男の言葉を思い出していた。
審理時間約20分
