ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

志村ロス再燃

ベッドの上でキウイを食べてたらスプーンが滑って下にその一切れがシーツの上に落ちて焦る。急いで拭き取るけど汁がついてしまいヨメにバレるのが面倒なので黙ってそのままにしておき、眠くなったので歯を磨いて寝た。

平日の昼下がりにうどん屋に入っていた。
古めかしい場末のなつかしい昭和をイメージして作った撮影セットみたいなうどん屋
店員がなかなか現れないのでキョロキョロしていると腰が極端に折れ曲がった体格の良い老婆が後ろからやってきてカウンターに立った。
「ご注文はそこの紙に書いてくださいね」
言われるままに書いて老婆に渡した。
「毎日暑いね、こんなに暑いのになんでマスクなんてつけてんだい?だ〜ね〜」
なぜってみんなつけてるじゃねーかよ、って周りを見回すとボク以外マスクなんてつけてる人間はいないのでドキリとした。
「こんな暑い日にマスクなんて、変わった人がいるもんだ、だあね〜」
よく喋るババアだなあって、カウンターに顔を上げるとあの男が立っていた。
「ひ、ひとみ婆さん!」
「あんだよ、なんでアタシの名前知ってんの?だあね〜」
「あれ!志村さんのひとみ婆さん?」
「志村?その人はだれだい?うどん茹でてるからとりあえず待ちなよ。。」

そこからはあのひとみ婆さんコントの下りが始まり、注文間違ったりうどんぶちまけられたりの動きで笑いを二つも三つもかぶせていき、なぜだか長さん役になって演じるボクがカメラ目線で
「ダメだこりゃ!」ってオチをつけると、
ハイ、カット〜!の声がかかる。

「あー今日も疲れた疲れた、、それにしてもあんたコントうまいね、初めてでしよ?」
「死ぬほど見てたんで、覚えていたようです」
「そうか、そりゃ良かった」とその男は静かに笑った。

うどん屋にいるのにキウイの香りがした。不思議だと思った。さっきこぼしたキウイの匂いだ。そこでこれは夢だということに気づく。
夢は毎日のように見るけど、夢の裏側の現実世界の匂いを感じることによって夢である事の認識をすることがボクにはよくある。

「死んでから毎日毎日仕事で疲れるよ」
志村さんはひとみ婆さんの大きなカツラを取りながら胸ポケットから取り出したタバコに火をつけて大きく息を吐いた。
「志村さん、ここでもう一回死んだら生まれ変わるかも知れないので、死んでこっちに戻ってきてくれませんか?」
「ヤダよ。おれは忙しいけどここでの生活が好きなんだ。楽しくて仕方がない。毎日あんたくらいの昔は子供だった年代の大人たちの夢に出ては毎日コントを演じるのさ」
「楽しいんだよ。打ち合わせも段取りもなしで、ただセットに上がって演じればいいんだ。究極の理想を今ここでやれてるからうれしくて仕方がない」
「そうなんですね」
「ああ、そうさ。明日は変なおじさんで、明後日はバカ殿、その次もバカ殿で、髭ダンス、カトちゃんいねーけどできんのかなオレ」とスケジュール帳をめくりながら嬉しそうだ。

「じゃあよ、オレ忙しいからさ。行くわな」
と言ってその場から去っていく志村さんの後ろ姿がもの凄くかっこよすぎて泣きそうになったところで目が覚めました。

っていう久々の夢ネタ。です。
寝苦しい真夏の夜は嫌いではないです。一瞬前に見ていた夢が記憶されるから。汗だくで目が覚める不快感、クーラーのケミカルでイヤな温度で冷やされた体の違和感や喉の痛み。
眠りが浅いので夢は毎日見るのですがほとんどが覚えていない。たまたま今日はすごくいいの見れてしかも覚えていたので書き留めました。
っていう、。

 

#志村けん

#ひとみ婆さん

#バカ殿

#髭ダンス 

#変なおじさん

#加藤茶

#いかりや長助

 

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