今年も0809ですね。
広島の3日後の0809です。先日NHKスペシャルで広島原爆資料館のことをやっていました。3年前に展示物をリニュアルした事やその理由についてのドキュメントで、館長が原爆のことが風化されていくのを食い止めるのがこの資料館の役割で、リニュアルしたのはそういった責任がこの場所にあるからだと語っていました。ボクも広島にはリニュアル前後も行きましたし、もちろん長崎の資料館には何度も足を運びました。
ホントは日本人全員が見ておくべきだと思うんですけどね。展示物を見たり語り部となった被爆者の人たちの話を聞いてるとその当時の痛みや苦しみのほんの一部分でも共有する事ができるからです。それに資料館には世界中の人々が沢山訪れていて、立ち止まって辛そうな表情になったり涙ぐむ外国の人たちの表情を見ていると、世界中でこんな事はだれも望まないし、繰り返してはいけないという気持ちになります。
あと、もう一つ、あの場所に行くと今の日本のかたちや世界で今どういう位置にこの国がいるのか。みたいなことを考えるきっかけを与えられるかも知れない。
なぜあのような事が起きたのか、原爆投下されたあとの戦後から今に続くこの国が辿ってきた道を知ろうとする契機になるかも知れない。
他から与えられた平和の上に75年も居座っている弊害として、この国の形を知ろうともしない人が多すぎる。そういう怖さがある。選挙があっても投票率が半分程度で他国より極端に低いのは国や政治の事なんて考えない人が多い事を象徴している。国民の政治への無関心は憂慮すべき状況で非常に危険。そのくせ政治について文句を言う。甘え腐っている人たちと、その上に立つこの国の指導者たち。
今のコロナの状況なんか見てると国としての方針や意識決定を明確に示さない態度はあの頃と何も変わってないんだな、って暗い気分になります。妙につながるんですよね。現在とアメリカと戦争する前の日本が。
世界の核保有国がもつ核弾頭の数はピーク時より若干減ってるようです。しかしまだまだほんの若干なんですよね。
これがゼロになるまでに何年かかるのでしょうか。何十年何百年かかったとして、もしかして仮に平和で素晴らしい世界が訪れて核の数がゼロになったとしても、決してゼロにはならない。
なぜかというと落とされた広島長崎の2発があるから永遠にゼロにはならない。
＋2は永遠に消えてはならない。
長い間そんな加害者に付き従ってる被害者日本。どんな事があってもあの出来事は正当化されない。
そんな事を今日の日に思うわけです。
#8月9日
#長崎原爆の日
