ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

あの時のネズミです。

あれから数日たちますが、買ってきたねずみとりの仕掛けを置いてもなかなか捕まえられずにいました。しかし夜中になるとその足音や、何かを齧る音が聞こえてくるのでした。はじめは気味が悪いのだけど、そのうち徐々に嫌悪感の奥から変な親しみのようなものが芽生えてきたんですよね。ペットとまではいかないけれど、こちらの意に沿わない野生的で自由に立ち回る様子に好意を感じるというのか。なんかそんな感覚でした。
そんな昨日なのですがようやくネズミくんトラップに捕えられました。夜の間から朝までずっと足をバタつかせ、そこからなんとか逃げ出そうとする音が隣の部屋から聞こえてきます。「カサカサカサカサ」時折その音が聞こえてきます。
午前2時「カサカサ」午前3時「カサカサ」朝になれば力尽きて死んでしまうのだろうか。でも起きる時間になってもその音が止むことはありませんでした。「カサカサカサ」
朝までその音が気になってあまり眠れずにベッドから起きてキッチンに仕掛けた現場に行くと、仕掛けの上で赤黒い血にまみれたその子がいました。粘着剤のトラップから逃げようとして自らの皮膚が剥がれ血まみれになっているのでした。
ごめんなさい。こんな酷いことしてごめんなさい。その姿を正視できず新聞紙で覆い隠すのでした。ごめんね。かわいそうに。悪かった。殺した方が楽だろうとトドメに押さえるとキューって声をあげながら死んでしまいました。キュー、。
同じ命。同じ哺乳類。暗い気持ちになりました。そういえば自分は子年なんですよね。
根がナイーブなのでこういったことにいちいち心を持っていかれるのですよ。しんどい。
「どうも、あの時のネズミです」と言いながら目の前に現れたらどうしようかな、。

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