ごぶごぶごぶの日記

お金をかけない東京散歩ほか、走ること食べること思うことを書いてます

元旦の思い出

元旦っていつも晴れますよね。不思議。
あけましておめでとうございます。
実家でみんなゲームしたり、ごはん食べたり酒飲んだりでダラダラしてます。

正月のこの時期に実家に帰ると思い出すことがありましてね。、

今の実家に来る前に、ボクが四、五歳くらいの頃まで住んでいた家にはなぜか小さな砂場があり、そこでひとり砂遊びしてたんですよね。お椀にぎっちり砂を詰め、それをひっくり返して丸い山を2つ作って、上からジョウロで水をかけ、いい塩梅の柔らかさになったところでその山を両手で優しくさわりながら小さな声で何かを言ってたらしいんです。
ばあちゃんがその声に耳をそば立て聞いてみると、それがね、「おっぱい。おっぱい。」ってまばたきもせず一心に何度も言っていた。とのちに教えてくれました。、その様子を不憫に思ったばあちゃんはボクの将来を案じていたらしい。マボはどんな大人になるんじゃろうか、、。と
っていうボクの奇特な過去があり、そんな記憶は全くないのですが、ばあちゃんがわざわざホラを吹く理由もないのでホントの話なのでしょう。そうでしょう。認めますよ。

それから数年して小学校に上がり、今の実家に越してきて、この家は親父が頑張って建てたビルで部屋数も多く広いウチで、そこに毎年正月に親戚が集まるようになるんですよね。
親戚のおじさんおばさん、従兄弟、従姉妹、たまに近所の人も来てカラオケで昭和歌謡なんか歌ったりして元旦はエラく盛り上がるんですよね。
子供のボクも兄弟も同じ年頃の従兄妹たちもみんなそこにいて、子供たちは毎年自己紹介と今年の抱負を言わされるんですよね。「今年は勉強やスポーツを頑張ります」とか、他の子は言うのですが、ボクは頑張りたくない子供だったので、「ムダ使いをしないようにします」と毎年言っていました。ふざけた子供ですね。なにを?と聞かれても「ムダ使いをしない」でゴリ押ししてましたね。今となるとエコでSDGsを意識した先進的な子供だったとも言えます。
それでね。その後にさっきの砂場の話をですね、親父がみんなの前でするんですよね。
それが結構ウケるんですよね。
でもボクとしてはね、思春期というか、周りを意識し始めるグラグラ不安定な年頃なのでそんなことされると死ぬほど恥ずかしいわけですよ。従姉妹のお姉さんとかいる前で楽しそうに親父が喋りだすんですよ。おっぱいおっぱい言うてた話をですよ。赤面に次ぐ赤面で恥ずかしすぎてわけわからんくなって横にいた弟に頭突きして泣かしたりもしました。それだけ恥ずかしかったのでしょう。親戚がみんないるんですよ、その前でそんな話しますかね。うちの親父。もう死んでいないけど、。
自分の子供を恥ずかしめる事を言ったら逮捕される。そんな法律をつくってくれ中曽根総理。だなんて強く思ったものです。
っていうその一連のくだりは正月の親戚中の風物詩みたいになっていて、赤ら顔の親父が「砂場で、」とか、「マボは、」とかいうイントロ的なワードを聞くと、またかよ。ってその場から消滅したい気分になり、前日の大晦日あたりから憂鬱な小学生でした。
そんなボクの様子に心を痛めたばあちゃんが、その話を親父にした事を後悔していたようで、ばあちゃんは親父にマボのあの話をみんなの前でするのはやめなさいと嗜めるのですが、やっぱり調子乗りの親父は言うんですよね。マボは、砂場で、。
優しかったばあちゃんありがとう。親父死ね。もう死んでるけど、。ばあちゃんもいなくなったけど。

今年の抱負も改めて
ムダ使いをしない。でいこうと思います。

 

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