数年ぶりに入管へ来ました。
通常は品川駅からバスで行くのですが、歩いてみました。品川区港南。臨海地区に立ち並ぶ大型マンションを抜けてアーチ状の大きな橋を渡ると景色が一変します。駐車場に入りきれず、路上待ちしている大型トラックと広大な物流倉庫、コンテナ置き場が連なるその先に、いかめしい外観の灰色の建物。東京都入国管理局。砂っぽい乾いた風が吹き、どこまでも続くざらざらした区画。ここだけ東京から切り抜かれたような場所な気がしてくる。
建物の中へと入る。
日本や中国以外の海外ではマスクしてないようですがここは日本なので世界各国の皆さんもマスクです。
外国人の入国出国在留についての様々な事務手続きを行う機関です。ここはいつも待ち時間が長すぎてうんざりです。妻の在留カード更新の届出に来ました。
亀戸でカレー屋を営むインド人夫婦や、大久保から来たKPOPくずれな韓流カップル、ショールをかぶってなにかに怯えた表情のイラン人老婆、スラム街のスケボー少年、待ちくたびれて母親に抱かれて号泣するフィリピンの幼児や、サンバばりに腰を大きく振りながら歩くブラジルの女の子がいました。（全部妄想です）
とにかく待ち時間が長くスマホの電波も悪いし、館内は監視カメラだらけです。なんか埃っぽいのも気になる。
ガイジンに冷たくてきびしいニッポン。ここにいると座っているだけで自分の一部が消耗していく気がします。
コーラの２リットルボトルをガブ飲みしつつ、赤ん坊に授乳するブラジル人のママさんがいました。なんかインターナショナルです。
